家庭の宿題サークル

家庭の宿題サークル
町でのリサーチから家庭に関するある「宿題」を考える。
サークルメンバーは家に帰って家族とその宿題を行う。宿題のレポートは町に届けられる。

家庭の宿題サークルは、サークルメンバーである家族の一員によって、いつもの家庭の時間に「宿題」を通してもう一つの時間をつくる地域活動サークルです。

2010年11月15日月曜日

2010.11.14 家庭の宿題サークル最終回





























2010年11月14日(日)
参加家族:林家/斎藤家/五十嵐家/中村家

家庭の宿題サークル、ササクサス最終日です。
今日も13時から田原公園にて活動しました。

今日のサークル活動は皆勤賞参加者である林家の孫娘が考えた「いつか住みたい街を考えて描く」と、「家族カルタを作る」でした。
開始すぐにやってきた林家の孫娘。北澤と買い出しに同行して、その場にある素材で今日の活動を考えたよう。今まで、家や現在住んでいる街を思い出したり描くことはありましたが、いつかのことを考えたことはありませんでした。
せっかくなので、鉛筆で構想したあと、半紙に墨汁で描いてみることに。習字の作品が飾られているように、公園に張った紐に、街の絵がひらひらと干されている様子はなかなか素敵でした。また、みんなの絵をじっくり見る事ができます。
海辺の町、星のきれいな町、沖縄、ハワイ、漁村…。
様々なビジョンが飛び出します。
「ダイヤのまち」や「移動式住居」など、夢のある町もたくさん。
大人参加者はなかなかそんなアイデアが出ず、現実的な条件を考えていたわたしははっとしてしまいました。

ふと、中村家が宿題「いつもやっていることを家の違う場所でやってみる」を持って来てくれました。
中村家はこの宿題を『夕飯を作って子ども部屋で食べてみる』に設定。
参加者の娘が一人で、グラタンに挑戦。子ども部屋にお母さんを招待して夕飯を食べようという計画でした。
子ども部屋の机では小さかったらしく、リビングの大きなダイニングテーブルを子ども部屋に運んだそう!
「リビングが何もなくなって、おもしろかった」と話していました。

更に、斎藤家も到着。
幼稚園年長の息子とお母さんが、またまた「いつもやっていることを家の違う場所でやってみる」を報告してくれます。
斎藤家では、『家族三人がそれぞれ違う部屋で寝てみる』という宿題になっていました。
いつも三人で寝ているのですが、息子にとってはじめての自分の部屋での一人おやすみ体験!
夜中にリタイアしちゃうかもね、とお母さんと話していたのですが、結果は成功!
「寝れたよ!」と笑顔で報告してくれました。
ぐっすり眠る様子を撮った写真も見せてくれ、写真には確かに一人でお気に入りの猿のぬいぐるみと眠る男の子の姿が。
お母さんは「夜中に起きちゃったときはちょっと怖かったみたいなんだけど、朝まで一人で寝てました」と報告。
大人への第一歩宿題は、無事成功したようでした。

人数も増えて来たので、みんなで最後に「家族カルタを作る」を実施。
自分の家族や家の生活、思い出、特徴などから、思いつくことを絵と文章にしてカルタをつくります。
きっかけが少ないので、取り組みづらいかも?と思っていたのですが、頭文字となる平仮名から連想しながら、次々にカードを作っていく参加者たち。
「つ:つくえのなかの秘密の宝物」
「か:からすの木(からすがいつもやってくる木が家にあったそう)」
など、個性豊かなカルタがあっというまに完成しました。
さっそく一試合やってみます。
みんなで輪になって、本気の真剣勝負。
小学校二年生の女の子が圧倒的な強さをみせて優勝しました!
カルタの題材は本当に様々で、分からないものもいくつか。気になった内容のものなどは、その都度質問してみます。

白熱した試合を終えて、本日のサークルは終了。
今日はじめてやって来た子などは、もう終わりだと聞いて少しさみしそう。
別れの挨拶をして、一人また一人と公園から家へ帰っていきます。
最後に、毎日やって来ていた女の子が
「またいつか!」
と言って手を振りながら帰っていきました。

家庭の宿題サークルは、ササクサスの終了に伴い本日をもって活動を終了します。
機会があればまた活動を再開していけるかもしれません。まずは「家庭の宿題サークル」とは何だったのか、もう一度考えてみようと思います。

家庭の宿題サークルは、「家庭」「家族」をテーマに活動してきました。
「宿題」をやるという家族以外誰もみることの出来ない時間が、確かに家族の中で共有され過ごされていたのが、提出された宿題から鮮やかに感じられます。
たくさんの家族の独特な文化や思い・時間に触れて、それぞれの面白さや個性豊かさ、何より家族というあつまりが、とても素敵なものだと思いました。

参加家族の皆様、浅草の皆様、ありがとうございました。
またいつか!
(山口)

2010年11月14日日曜日

2010.11.13 家庭の宿題サークル第10回


2010年11月13日(土)
参加家族:濱崎家/北澤家/田畑家

いよいよ最終週となりました。
家庭の宿題サークル第十回です。

今日の田原公園はとても賑やか。
隣接する幼稚園でのイベント帰りの親子や、サッカーをする少年達など、人であふれていました。
今日の活動は、「街をつくる」と、「家族の年表をつくる」でした。
家族での参加者は少なかったのですが、その場にいた子どもたちが活動に加わっていました。
「街をつくる」では、紙粘土で小学校をつくって大きな紙の上に置き、そこを基点に道を描きながら街を作っていきます。
まずは、学校から自分の家まで。
その途中にあるお店などを思い出して追加していきます。
身の回りの風景で、粘土で作れるほど覚えているものは実は少なく、思い出すものにはそれなりの理由があったりします。
学校から家の間にコンビニと人形焼きやさんを作った女の子がいました。
幼稚園年中の彼女にとって、家のすぐ隣のコンビニと、幼稚園のすぐ近くの人形焼きやさんが生活の中から思い出されたのでした。

「家族の年表をつくる」には、北澤家と田畑家が挑戦。
今日は北澤家のお父さんが参加です。
自分が生まれる前の家族の歴史は、知らない事ばかり。
お父さんとお母さんの夫婦時代のことなど、改めて聞いてみると面白い。
生まれてからのことも、「そういえばこの年に事故にあった!」など二人で記憶をたどっていくと、忘れている出来事は意外と多かったようです。

夕方頃、濱崎家が宿題を持って来てくれました。
前回の宿題は「いつもやっていることを家の違う場所でやってみる」でした。
これを『四階のロフトで、寝袋でみんなで寝る』という宿題にした濱崎家は、お父さんと小学校一年生の息子、そして2歳の妹の三人が仲良く並んで寝袋に入っている写真を持って来てくれました。
中には三人とも熟睡している写真なんかも。
三人でぎゅっとなって眠ったので、とてもあったかかったと感想がつけられていました。

更に濱崎家は、明日で会期を終える家庭の宿題サークルに、「もっとやりたいよ!」と言って今日新たな宿題を二つも持ちかえっていきました。
宿題は「次住みたい家を家族で考えてつくる」と、「家族についての質問を考えて、おじいちゃんおばあちゃんにインタビューする」です。
どちらもどのように実行されていくのか、その様子を見に行けるのなら行きたい気持ちが大きくありますが、サークルから別れた後の、その家族だけの時間に宿題が行われていることを想像する面白さのために、我慢しながら報告を楽しみに待っています。この時間も、家庭の宿題サークルの醍醐味の一つかもしれません。

(山口)

2010年11月12日金曜日

本日

家庭の宿題サークルの活動は、サークル参加家族の表札づくりを地元の提灯屋さんで行うため、田原公園では行いません。明日は13時からいつも通り田原公園で行います。雨天時は田原小学校の会議室です。

(北澤)

2010.11.11 家庭の宿題サークル第9回

2010年11月11日(木)
家庭の宿題サークル9日目

平日の田原公園での活動も3日目となり、準備のための畳運びにもみんなだんだん慣れて来ました。
今日も次の宿題を考えるための活動をしています。

今までの宿題をカードにして、宿題の傾向や種類を分類。
工作系、イベント系など、種類が見えてきます。
どの系統が人気だな、とか、この種類をもう少し増やそう、などヒントが見えてきました。
家族の中で自然にできて、新しい体験になるようなこと。
そんな宿題を考えるのは、なかなか難しいのです。

しばらくして、幼稚園児さんがお母さんと一緒に続々とやってきました。
子ども達同士は走り回って遊び、お母さんたちは公園のすみっこでお話。
そのいつもの光景のどちらにも属さない家庭の宿題サークル。
まずは子ども達が寄ってきて、面白そう!と活動に参加。
子ども達の中には既にサークルメンバ−と顔見知りの子もたくさんいます。
家の地図の横に、家族全員の絵も描いてみました。
金魚・カメ・ウサギから描き始める子も。しっかり家族の一員なんですね。

平日のサークル活動はいつも以上に穏やかです。
最近の悩みは、何をしているか分かりづらいところもあり、大人と距離をもう一歩縮められないでいるところです。
だんだん私たちが居る事に町が慣れてきたら、今度はお母さん達にも話しかけてみたいなと思っています。

(山口)

2010年11月10日水曜日

2010.11.10 家庭の宿題サークル第八回






























2010年11月10日(水)
家庭の宿題サークル8日目。
田原っ子タイムと田原小学校の校庭開放により子ども達は普段より長く学校や幼稚園の中で遊ぶことができる日。校庭で元気よく遊ぶ子ども達の声を聞きつつ、今日も田原公園でサークル活動を行いました。こたつにはいりマジメに家庭の中にあるものの絵しりとりをしてみます。これまでのリサーチの中で家の中にある普通の機能、居間、風呂、寝室などはでてきますが、その家特有の機能のようなものがありそうなのになかなかでません、「家庭の中にあるものの絵しりとり」をつづけ、しかも煮詰まった時にお家ならではのモノとその機能が出るのではと期待しました。
しかし、これはとても難しく、思ったように行きません、絵しりとり自体がまず難しい。それでもしばらくつづける校庭開放を終えた小学生たちと我々。鉛筆で頭をかくように悩んでいると、参加家族の濱崎さん親子が登場。おじいさんは西部町会の町会長さんで田原小学校内のコミュニティ会議室の借用などとてもお世話になっています。一家全員バトミントンをしていて時々ラケットを背負って学校の体育館に家族で向うところを見つけます。しばらく世間話をして絵しりとりに戻り、また悩んでいると濱崎さんが「新しい宿題どんなのできたの?」と話しかけてくれました。「新しい家紋をつくる」をおこなって以来、タイミングが合わず宿題を渡せていなかっただけに嬉しい一言。「次に住みたい家を家族で考えてつくる」と「いつもやっていることを家の違う場所で行う」の2つの宿題を持ち帰っていきました。
濱崎家の家の地図は前にかなり詳しく描いてもらいました。そのリサーチの経験によって「あの場所使えるかもしれませんね、」「そうだね、4階のあのスペースね」などのやりとりができます。行った事もない家庭についてイメージの共有関係ができていることが不思議なコミュニケーションとして私の体にしみてきます。公園のサークル活動場所、そこでの数々のリサーチ、宿題を決める私を含めたサークルメンバーを基点として、そこから「家庭の宿題」という名目で離れた家庭、家族と不思議な恊働関係がつくられていきます。家庭の宿題サークルのもつ図式と、奥行きが何でもないような会話から確認できた気がしました。
濱崎親子の報告がとても楽しみであると同時に、自分の家庭での宿題への意欲も湧いてきます。絵しりとりに関しては再考の余地ありでした。

(北澤)

本日

家庭の宿題サークル活動場所、田原公園に隣接する田原幼稚園が「田原っ子タイム」のため、サークル活動時間を遅らせてスタートします。

北澤

2010年11月9日火曜日

2010.11.09 家庭の宿題サークル第七回

2010年11月9日(火)

平日の田原公園は、土日とはちがって地元の人たちがふらっとあつまるコミュニティの結点のようにみえてきます。特に田原幼稚園と田原小学校に子どもが通っているお母さんたちにとって田原公園はとても重要な場所のようです。幼稚園生のお迎えは幼稚園の玄関ではなく隣接した田原公園に集合して行われるし、地元の野球チーム、ビーバーズの練習前と練習後には保護者がたくさん田原公園に集まります。
そんな田原公園であまりに新参者である家庭の宿題サークルもサークル活動を行います。平日は畳の数がへってかなり小規模ですが、畳を置いた瞬間に幼稚園生たちは飛び乗ります。
見た顔が数人、「今日は何するのー!?」 公園全体に広がっていた幼稚園生のエネルギーが畳2畳に集中します。同時にお母さんたちの意識もこの2畳と我々に注がれています。
土日に向けて、平日は「宿題を考える」ことをしています。その場に居合わせた親子や、子ども、通りがかりの人とともに「家庭」を思い返す遠距離リサーチ(地図づくりなど)を通して「宿題」の手掛りを導き出そうとします。
今日は前回と同じように「家を思い出してつくる」を行いました。粘土に即反応した子ども達、同時に気にかけていたお母さんたちにも今日やることを説明します。サークル活動をはじめる前に幼稚園でプレゼンテーションしたため「家庭の宿題サークル」自体は知られているようです。
こたつに入り切らないほどの人数で家づくりをしてみます。もちろん家のカタチにはなりません。ある少年がマジックで色を塗りだすと、その家らしいモノに色が加わっていきます。色を塗り出した少年はひたすら色を重ねどんどん家から離れていくように見えましたが、少年の家を知る他の子のお母さんはそれを見て、たしかにそんな色している!と驚き、次々と幼稚園生のつくる得体の知れないものが確かに彼らの住む家であって、カタチにしきれなくとも部分的に家の特徴をよく捉えていることがお母さんたちの視点から見て取れたのです。
具体的な「家庭の宿題」に結びつきはしませんでしたが、今回において「家を思い出してつくる」であったリサーチの内容は、たとえ相手が幼稚園生であっても小学生や大人が行う手順と変えない方がかえって彼らなりの言葉やカタチから新鮮な情報が跳ね返ってくることがわかります。幼稚園生のエネルギー、お母さんたちとそのエネルギーについて驚き笑い合う空気感、家庭の宿題サークルにおけるリサーチの重要性の再確認が今回の成果でした。

(北澤)
電気自動車でECO