家庭の宿題サークル

家庭の宿題サークル
町でのリサーチから家庭に関するある「宿題」を考える。
サークルメンバーは家に帰って家族とその宿題を行う。宿題のレポートは町に届けられる。

家庭の宿題サークルは、サークルメンバーである家族の一員によって、いつもの家庭の時間に「宿題」を通してもう一つの時間をつくる地域活動サークルです。

2010年11月15日月曜日

2010.11.14 家庭の宿題サークル最終回





























2010年11月14日(日)
参加家族:林家/斎藤家/五十嵐家/中村家

家庭の宿題サークル、ササクサス最終日です。
今日も13時から田原公園にて活動しました。

今日のサークル活動は皆勤賞参加者である林家の孫娘が考えた「いつか住みたい街を考えて描く」と、「家族カルタを作る」でした。
開始すぐにやってきた林家の孫娘。北澤と買い出しに同行して、その場にある素材で今日の活動を考えたよう。今まで、家や現在住んでいる街を思い出したり描くことはありましたが、いつかのことを考えたことはありませんでした。
せっかくなので、鉛筆で構想したあと、半紙に墨汁で描いてみることに。習字の作品が飾られているように、公園に張った紐に、街の絵がひらひらと干されている様子はなかなか素敵でした。また、みんなの絵をじっくり見る事ができます。
海辺の町、星のきれいな町、沖縄、ハワイ、漁村…。
様々なビジョンが飛び出します。
「ダイヤのまち」や「移動式住居」など、夢のある町もたくさん。
大人参加者はなかなかそんなアイデアが出ず、現実的な条件を考えていたわたしははっとしてしまいました。

ふと、中村家が宿題「いつもやっていることを家の違う場所でやってみる」を持って来てくれました。
中村家はこの宿題を『夕飯を作って子ども部屋で食べてみる』に設定。
参加者の娘が一人で、グラタンに挑戦。子ども部屋にお母さんを招待して夕飯を食べようという計画でした。
子ども部屋の机では小さかったらしく、リビングの大きなダイニングテーブルを子ども部屋に運んだそう!
「リビングが何もなくなって、おもしろかった」と話していました。

更に、斎藤家も到着。
幼稚園年長の息子とお母さんが、またまた「いつもやっていることを家の違う場所でやってみる」を報告してくれます。
斎藤家では、『家族三人がそれぞれ違う部屋で寝てみる』という宿題になっていました。
いつも三人で寝ているのですが、息子にとってはじめての自分の部屋での一人おやすみ体験!
夜中にリタイアしちゃうかもね、とお母さんと話していたのですが、結果は成功!
「寝れたよ!」と笑顔で報告してくれました。
ぐっすり眠る様子を撮った写真も見せてくれ、写真には確かに一人でお気に入りの猿のぬいぐるみと眠る男の子の姿が。
お母さんは「夜中に起きちゃったときはちょっと怖かったみたいなんだけど、朝まで一人で寝てました」と報告。
大人への第一歩宿題は、無事成功したようでした。

人数も増えて来たので、みんなで最後に「家族カルタを作る」を実施。
自分の家族や家の生活、思い出、特徴などから、思いつくことを絵と文章にしてカルタをつくります。
きっかけが少ないので、取り組みづらいかも?と思っていたのですが、頭文字となる平仮名から連想しながら、次々にカードを作っていく参加者たち。
「つ:つくえのなかの秘密の宝物」
「か:からすの木(からすがいつもやってくる木が家にあったそう)」
など、個性豊かなカルタがあっというまに完成しました。
さっそく一試合やってみます。
みんなで輪になって、本気の真剣勝負。
小学校二年生の女の子が圧倒的な強さをみせて優勝しました!
カルタの題材は本当に様々で、分からないものもいくつか。気になった内容のものなどは、その都度質問してみます。

白熱した試合を終えて、本日のサークルは終了。
今日はじめてやって来た子などは、もう終わりだと聞いて少しさみしそう。
別れの挨拶をして、一人また一人と公園から家へ帰っていきます。
最後に、毎日やって来ていた女の子が
「またいつか!」
と言って手を振りながら帰っていきました。

家庭の宿題サークルは、ササクサスの終了に伴い本日をもって活動を終了します。
機会があればまた活動を再開していけるかもしれません。まずは「家庭の宿題サークル」とは何だったのか、もう一度考えてみようと思います。

家庭の宿題サークルは、「家庭」「家族」をテーマに活動してきました。
「宿題」をやるという家族以外誰もみることの出来ない時間が、確かに家族の中で共有され過ごされていたのが、提出された宿題から鮮やかに感じられます。
たくさんの家族の独特な文化や思い・時間に触れて、それぞれの面白さや個性豊かさ、何より家族というあつまりが、とても素敵なものだと思いました。

参加家族の皆様、浅草の皆様、ありがとうございました。
またいつか!
(山口)

2010年11月14日日曜日

2010.11.13 家庭の宿題サークル第10回


2010年11月13日(土)
参加家族:濱崎家/北澤家/田畑家

いよいよ最終週となりました。
家庭の宿題サークル第十回です。

今日の田原公園はとても賑やか。
隣接する幼稚園でのイベント帰りの親子や、サッカーをする少年達など、人であふれていました。
今日の活動は、「街をつくる」と、「家族の年表をつくる」でした。
家族での参加者は少なかったのですが、その場にいた子どもたちが活動に加わっていました。
「街をつくる」では、紙粘土で小学校をつくって大きな紙の上に置き、そこを基点に道を描きながら街を作っていきます。
まずは、学校から自分の家まで。
その途中にあるお店などを思い出して追加していきます。
身の回りの風景で、粘土で作れるほど覚えているものは実は少なく、思い出すものにはそれなりの理由があったりします。
学校から家の間にコンビニと人形焼きやさんを作った女の子がいました。
幼稚園年中の彼女にとって、家のすぐ隣のコンビニと、幼稚園のすぐ近くの人形焼きやさんが生活の中から思い出されたのでした。

「家族の年表をつくる」には、北澤家と田畑家が挑戦。
今日は北澤家のお父さんが参加です。
自分が生まれる前の家族の歴史は、知らない事ばかり。
お父さんとお母さんの夫婦時代のことなど、改めて聞いてみると面白い。
生まれてからのことも、「そういえばこの年に事故にあった!」など二人で記憶をたどっていくと、忘れている出来事は意外と多かったようです。

夕方頃、濱崎家が宿題を持って来てくれました。
前回の宿題は「いつもやっていることを家の違う場所でやってみる」でした。
これを『四階のロフトで、寝袋でみんなで寝る』という宿題にした濱崎家は、お父さんと小学校一年生の息子、そして2歳の妹の三人が仲良く並んで寝袋に入っている写真を持って来てくれました。
中には三人とも熟睡している写真なんかも。
三人でぎゅっとなって眠ったので、とてもあったかかったと感想がつけられていました。

更に濱崎家は、明日で会期を終える家庭の宿題サークルに、「もっとやりたいよ!」と言って今日新たな宿題を二つも持ちかえっていきました。
宿題は「次住みたい家を家族で考えてつくる」と、「家族についての質問を考えて、おじいちゃんおばあちゃんにインタビューする」です。
どちらもどのように実行されていくのか、その様子を見に行けるのなら行きたい気持ちが大きくありますが、サークルから別れた後の、その家族だけの時間に宿題が行われていることを想像する面白さのために、我慢しながら報告を楽しみに待っています。この時間も、家庭の宿題サークルの醍醐味の一つかもしれません。

(山口)

2010年11月12日金曜日

本日

家庭の宿題サークルの活動は、サークル参加家族の表札づくりを地元の提灯屋さんで行うため、田原公園では行いません。明日は13時からいつも通り田原公園で行います。雨天時は田原小学校の会議室です。

(北澤)

2010.11.11 家庭の宿題サークル第9回

2010年11月11日(木)
家庭の宿題サークル9日目

平日の田原公園での活動も3日目となり、準備のための畳運びにもみんなだんだん慣れて来ました。
今日も次の宿題を考えるための活動をしています。

今までの宿題をカードにして、宿題の傾向や種類を分類。
工作系、イベント系など、種類が見えてきます。
どの系統が人気だな、とか、この種類をもう少し増やそう、などヒントが見えてきました。
家族の中で自然にできて、新しい体験になるようなこと。
そんな宿題を考えるのは、なかなか難しいのです。

しばらくして、幼稚園児さんがお母さんと一緒に続々とやってきました。
子ども達同士は走り回って遊び、お母さんたちは公園のすみっこでお話。
そのいつもの光景のどちらにも属さない家庭の宿題サークル。
まずは子ども達が寄ってきて、面白そう!と活動に参加。
子ども達の中には既にサークルメンバ−と顔見知りの子もたくさんいます。
家の地図の横に、家族全員の絵も描いてみました。
金魚・カメ・ウサギから描き始める子も。しっかり家族の一員なんですね。

平日のサークル活動はいつも以上に穏やかです。
最近の悩みは、何をしているか分かりづらいところもあり、大人と距離をもう一歩縮められないでいるところです。
だんだん私たちが居る事に町が慣れてきたら、今度はお母さん達にも話しかけてみたいなと思っています。

(山口)

2010年11月10日水曜日

2010.11.10 家庭の宿題サークル第八回






























2010年11月10日(水)
家庭の宿題サークル8日目。
田原っ子タイムと田原小学校の校庭開放により子ども達は普段より長く学校や幼稚園の中で遊ぶことができる日。校庭で元気よく遊ぶ子ども達の声を聞きつつ、今日も田原公園でサークル活動を行いました。こたつにはいりマジメに家庭の中にあるものの絵しりとりをしてみます。これまでのリサーチの中で家の中にある普通の機能、居間、風呂、寝室などはでてきますが、その家特有の機能のようなものがありそうなのになかなかでません、「家庭の中にあるものの絵しりとり」をつづけ、しかも煮詰まった時にお家ならではのモノとその機能が出るのではと期待しました。
しかし、これはとても難しく、思ったように行きません、絵しりとり自体がまず難しい。それでもしばらくつづける校庭開放を終えた小学生たちと我々。鉛筆で頭をかくように悩んでいると、参加家族の濱崎さん親子が登場。おじいさんは西部町会の町会長さんで田原小学校内のコミュニティ会議室の借用などとてもお世話になっています。一家全員バトミントンをしていて時々ラケットを背負って学校の体育館に家族で向うところを見つけます。しばらく世間話をして絵しりとりに戻り、また悩んでいると濱崎さんが「新しい宿題どんなのできたの?」と話しかけてくれました。「新しい家紋をつくる」をおこなって以来、タイミングが合わず宿題を渡せていなかっただけに嬉しい一言。「次に住みたい家を家族で考えてつくる」と「いつもやっていることを家の違う場所で行う」の2つの宿題を持ち帰っていきました。
濱崎家の家の地図は前にかなり詳しく描いてもらいました。そのリサーチの経験によって「あの場所使えるかもしれませんね、」「そうだね、4階のあのスペースね」などのやりとりができます。行った事もない家庭についてイメージの共有関係ができていることが不思議なコミュニケーションとして私の体にしみてきます。公園のサークル活動場所、そこでの数々のリサーチ、宿題を決める私を含めたサークルメンバーを基点として、そこから「家庭の宿題」という名目で離れた家庭、家族と不思議な恊働関係がつくられていきます。家庭の宿題サークルのもつ図式と、奥行きが何でもないような会話から確認できた気がしました。
濱崎親子の報告がとても楽しみであると同時に、自分の家庭での宿題への意欲も湧いてきます。絵しりとりに関しては再考の余地ありでした。

(北澤)

本日

家庭の宿題サークル活動場所、田原公園に隣接する田原幼稚園が「田原っ子タイム」のため、サークル活動時間を遅らせてスタートします。

北澤

2010年11月9日火曜日

2010.11.09 家庭の宿題サークル第七回

2010年11月9日(火)

平日の田原公園は、土日とはちがって地元の人たちがふらっとあつまるコミュニティの結点のようにみえてきます。特に田原幼稚園と田原小学校に子どもが通っているお母さんたちにとって田原公園はとても重要な場所のようです。幼稚園生のお迎えは幼稚園の玄関ではなく隣接した田原公園に集合して行われるし、地元の野球チーム、ビーバーズの練習前と練習後には保護者がたくさん田原公園に集まります。
そんな田原公園であまりに新参者である家庭の宿題サークルもサークル活動を行います。平日は畳の数がへってかなり小規模ですが、畳を置いた瞬間に幼稚園生たちは飛び乗ります。
見た顔が数人、「今日は何するのー!?」 公園全体に広がっていた幼稚園生のエネルギーが畳2畳に集中します。同時にお母さんたちの意識もこの2畳と我々に注がれています。
土日に向けて、平日は「宿題を考える」ことをしています。その場に居合わせた親子や、子ども、通りがかりの人とともに「家庭」を思い返す遠距離リサーチ(地図づくりなど)を通して「宿題」の手掛りを導き出そうとします。
今日は前回と同じように「家を思い出してつくる」を行いました。粘土に即反応した子ども達、同時に気にかけていたお母さんたちにも今日やることを説明します。サークル活動をはじめる前に幼稚園でプレゼンテーションしたため「家庭の宿題サークル」自体は知られているようです。
こたつに入り切らないほどの人数で家づくりをしてみます。もちろん家のカタチにはなりません。ある少年がマジックで色を塗りだすと、その家らしいモノに色が加わっていきます。色を塗り出した少年はひたすら色を重ねどんどん家から離れていくように見えましたが、少年の家を知る他の子のお母さんはそれを見て、たしかにそんな色している!と驚き、次々と幼稚園生のつくる得体の知れないものが確かに彼らの住む家であって、カタチにしきれなくとも部分的に家の特徴をよく捉えていることがお母さんたちの視点から見て取れたのです。
具体的な「家庭の宿題」に結びつきはしませんでしたが、今回において「家を思い出してつくる」であったリサーチの内容は、たとえ相手が幼稚園生であっても小学生や大人が行う手順と変えない方がかえって彼らなりの言葉やカタチから新鮮な情報が跳ね返ってくることがわかります。幼稚園生のエネルギー、お母さんたちとそのエネルギーについて驚き笑い合う空気感、家庭の宿題サークルにおけるリサーチの重要性の再確認が今回の成果でした。

(北澤)

2010年11月8日月曜日

2010.11.07 家庭の宿題サークル第六回













































2010117日(日)

参加家族:林家/ボンダ家/小谷家/小栁家/中村家/坂本家


家庭の宿題サークル6日目。

浅草のまちは酉の市で賑わっていましたが、通りを一本入った田原公園にはゆったりとした日曜日の空気が流れていました。

その中で、本日もサークル開始です。


北澤、山口が到着する前から、林家の女の子が公園で遊んでいました。

彼女は最初の参加者でもあり、毎日やってくる皆勤賞メンバーでもあります。

今日のサークル活動は「家を思い出して作ってみる」でした。自分の住んでる家を思い出しながら粘土でつくります。ササクサスに遊びに来ていたボンダさんという女性も加り、四人でこたつを囲んで粘土工作開始。

ボンダさんは、6歳まで住んでいたという新橋の家を思い出しながら再現。家の姿を思い出そうとするとき、そこであった出来事を思い出すといい!ということに気付いて、思い出した小さいころのエピソードを次々に紹介してくれます。

隣で、私達も真剣に自分の家を制作。すごく覚えている部分と、まったく覚えていない部分があって、けっこう難しいのです。

林家の女の子が、「家を後ろからみたことがないから分からない!」と言っていて、確かに!と思いました。私も、家の後ろ姿は上手に作れませんでした。

地図では、現在の家族の生活がうかびあがってきましたが、粘土の家づくりでは、家の形と、そこで起きた出来事や思い出が引っ張りだされます。今日は、地図とはまた違う角度から家へ想いを馳せる時間となりました。


夕方頃、通りすがりの小谷家と小栁家、そして遊びに来ていた中村家の女の子がサークルに参加してくれました。

それぞれ家の地図や粘土の家づくり、家族の一日のサイクル表作りをしています。基本は子どもたちが作っているのですが、たまに「下駄箱は玄関の右側だよね?」「朝、お父さんは何時に起きる?」など、お母さんに相談にいくことも。少しずつお母さんも手を加えていきます。

8歳のお兄ちゃんと5歳の弟が、それぞれに家の地図を書いていて、それぞれまったく異なる描き方をするのですが、特徴として挙げるポイントはやはり重なってきます。同じ地図が二枚あるようで、二枚を一緒に見ると更に面白い。


今日の宿題は、

「一日限定の家訓(ルール)をつくる」

「次に家族が住みたい家をみんなで考えて作る」

の二つがありました。

話をきいていると、小栁家のお兄ちゃんはレゴブロック職人なんだそう。「DSとレゴ、どっちがすき?」と聞くと、「レゴ」と答えていました!これは本物のレゴ職人です!

そんな話から、小栁家の宿題は「次に家族が住みたい家をみんなで考え、レゴで作る」に決定。レゴも楽しみですが、家も楽しみ。家族の意見をたくさん出して、みんなが住みたい家を作ってほしいです。


一方、昨日「一日限定の家訓(ルール)をつくる」を持ち帰った坂本家が、その後具体的にどのような家訓にしようかと話し合い、今日報告をしてくれました。

坂本家が決めた家訓は「一日、言葉を話してはいけない」です。その一日の間、家族は会話することができません。ジェスチャーを駆使して一日を過ごします。

坂本家のすごいところは、更にペナルティを考えていたり、どうしても!という時のために「お助けカード」を作ろうとしているところです。たった一言の宿題が、みるみるうちに連鎖して一つの家族のイベントになっていきます。

密かに、お姉ちゃんが考えてくれているという「坂本家の家紋」も見せてもらおうと、「新しい家紋をつくる」も持ち帰ってもらいました。

こちらも、完成が楽しみです。


今回、家の「形」を見る取り組みをしてみて、また新たな発見があった家庭の宿題サークル。もっとさまざまな角度から家族を見てみたくなりました。


家庭の宿題サークル、来週は最終週のため、平日も開催しています(詳細右記参照ください)。

平日の午後と、来週土日で家庭の宿題サークルはいよいよ最後です。

今週は、私も何か宿題に挑戦してみようかな。

公園の畳の上でゆるやかに続けていますので、気軽に足を止めてもらえればと思います。



(山口)

いえづくり


前日、公園の砂場でやってみた「住んでいる家をつくる」サークルをちゃんとやってみようと、今日は粘土でつくる。一軒家、マンション、つくられる形は様々だ。ある人は6歳まで住ん住んでいた昔の家を作りながら言った。「自分がそこで何をしてたか思い出すと、家の外観も思い出しますね。」そんなことをして家庭を知っていきながら、「家庭の宿題」を何にするかも考えていた。

(北澤)

2010年11月7日日曜日

2010.11.06 家庭の宿題サークル第五回
















































201011月6日(土)

参加家族:坂本家/中村家/大内家/北澤家/斎藤家


家庭の宿題サークル5日目です。

続々と家族達が宿題を持ってきてくれます。


まずは先日「いつもやっていることを家の違う場所で行う」を、『みんなで考えてつくった夕食をロフトで食べてみる』という風に置き変えて宿題にした坂本家がやってきました。

娘14歳、息子10歳の絵日記と、宿題の様子写真、そしてお母さんの詳細で面白いレポートが提出されます。

こちらのレポートと写真は、坂本家のブログにも掲載されています。是非そのまま読んでいただきたい!

家庭の宿題は、家族によってこんなに鮮やかな出来事へと変わる事ができるのかと、改めて家族のエネルギーに驚き。


続いて、ふと遊びにやってきた小学三年生の女の子と何となく「家の地図をかく」をやりながら話をしていると、そのまま宿題も持って帰ってみたいな、という話に。家の地図を見ながら一日の流れについて話していくなかで、中村家は「毎日お母さんがおばあちゃんちとうちの分のごはんを作っている」らしく、また「子供部屋は夜、寝るときしか使わない」らしいので、「子供部屋でごはんを食べてみたいな」という話が出てきました。せっかくなので作った事のないメニューに挑戦して、お母さんを子供部屋の夕飯に招待することに。

突然『夕飯をつくって子供部屋で食べてみる』なんて宿題を持ち帰ったら、お母さんは驚いてしまうかもしれません。


そして、毎週来てくれる北澤家のお母さんも到着。

家庭の宿題サークル主宰・北澤潤のお母さんです。

北澤家もこれまでの家族の時間を思い出しながら、「家紋作り」に挑戦していました。いくつかの家の中の好きなポイントをひとつにした家紋のスケッチが出来上がろうとしていました。完成して提出されたら、またこちらで紹介したいです。


今日はその他にも、飛び入りの親子による『一日だけ、玄関を寝室にする』という意外な宿題が決定しました。本当にこの宿題に挑戦してくれることになるとは思っていなかったので、一同びっくり、そしてとても楽しみ!2歳の息子がいる三人家族です。是非みんな風邪をひかないように、気をつけて挑戦してほしいです。


夕方ごろ、初日に参加してくれた斎藤家が前回の宿題「新しい家紋をつくる」を持ってきてくれました。家族のテーマだという「樹」のモチーフを扱った、絵本のような素敵な家紋。

それからまた次の宿題のために家の地図をもとに家族の生活リズムについて話を進めます。

斎藤家はお父さんとお母さん、そして幼稚園年長の息子の三人家族。いまは三人でお父さんお母さんの部屋で寝ているのですが、息子の小学校進学のタイミングで彼の部屋にベッドを置き、寝室を分けようか家族会議中とのこと。

その話をきいて、『家族がそれぞれ違う部屋で寝る』という宿題に挑戦してみることになりました。今まで一度も自分の部屋で、しかも一人でなんて寝た事がない男の子。彼は「できるよ!!」と言っていましたが、さてどうなるのか。


毎回いろいろな家族の生活を知る家庭の宿題サークル。

宿題を考えるとき、みんなが自分たちの毎日をほんのちょっと変えることで面白く過ごせるようなものを思いつこうとしていて、家庭の宿題サークルの面白さは家族たちにも共有されはじめているのかもしれません。


今日はたくさんの家族にバリエーション豊かな宿題を持ち帰ってもらいました。

来週にはまたその結果をご報告できるかと思います。


明日も浅草ササクサスにて、家庭の宿題サークルを実施します。

是非親子で、夫婦で、兄弟で、ご参加ください。一人での飛び入りも歓迎です。


(山口)

2010年11月6日土曜日

2010.11.05 家庭の宿題サークル第四回




































家庭の宿題サークル、今日は平日ながら田原公園で開催しました。
今まで祝休日に開催していた当サークル、今日は平日営業です。当然ですが平日は、隣接している田原幼稚園・小学校に子どもたち、先生方、保護者の皆さんが活動していて、そんな日常を横にサークルを開きます。

今日はまず、明日のサークルで参加親子に出す宿題を皆で考える活動をしました。前回までの参加親子が作った新しい家紋や、家の地図を見ながら考えます。考えていると、幼稚園からの帰りに田原公園で遊んでいた女の子達が、「やりたーい!」とやってきました。そこで、”自分が家でいつも使っている物を、思い出して絵に描く”という活動を始めます。「なに使ってるだろー」と言いながら、昨日食べたカレーのパッケージを描く女の子。いつも着ている園服と、パジャマも。友達と遊びに使う緑色のボール、いつもの皿、歯ブラシ。
「うちには歯磨き粉ないんだよー」「うそー!」
遊びのようなお絵描きをしながら、互いの家庭の日常が垣間見えます。女の子達はスラスラと絵に表していくけど、これは結構難しい。
そのうちに、幼稚園から用事を済ませたお母さんが戻ってきて、女の子達は帰ります。家庭の宿題サークルに興味を持ってもらえた感触。是非宿題を出す日に参加してほしいです。

子ども達の姿を見て、家庭の宿題がどんなものであるといいかを更に考えます。さり気ない家庭の日々を取り出して、思い出したり違う形にしてみる作業は、取り留めなく案外難しい。例えばこんなことをしてみたら、家族でこんなものを作ってみたら、と探しつつ、今日は店仕舞い。果たしてどんな宿題が出されるのか・・
 

鈴木真理子

2010年11月4日木曜日

2010.11.03 家庭の宿題サークル第三回



















2010113日(水・祝)

参加家族:坂本家/○○家


家庭の宿題サークル、祝日の今日も田原公園で開催です。


昨日に引き続き「家の地図をつくる」と、それに加えて「家族全員の一日の動きを書き出してみる」という二つの活動を実施しました。


今日は初参加の坂本家と「家の地図作り」をするところからはじまりました。

坂本家のお母さんと小学四年生の息子がサークルメンバーとして参加。家の地図を描いていくなかで、家族それぞれの過ごし方がとても自立しているように感じたので、もっと家族の生活について聞いてみようと「一日の家族の活動を振り返ってみる」を一緒にやってみました。

朝起きるところからはじめると、早速面白い坂本家文化が!

父6時、息子6時半、姉6時45分、母7時というように、家族は15分刻みに起床時間がずれているのです。これは、洗面所が混雑しないように、とわざとずらしているとのことでした。そんなリズムのある家族なんて今まで聞いたことがありません。

それからも続々と家族独特の文化が飛び出します。いくら聞いていても飽きない、面白い。


そして本題、今日の宿題は「いつもやっていることを家のちがう場所で行う」でした。

坂本家の場合は、主要な活動として「買い物/起床/食事/ゆったりタイム」などをピックアップ。そして、家の中の主要な場所として「ロフト/脱衣所/リビング」などを選び出します。

そこから活動と場所を組み替えて、『みんなで考えてつくった夕食をロフトで食べてみる』という宿題に決定しました。

家族それぞれが自由な時間の中で生活している坂本家の、夕飯後夜の2時間くらいは家族がそろってゆったりと好きな事をする時間。その時間にみんなで「最強の夕食」を考えて、ロフトで食べてみよう、という宿題です。

どんな話し合いになるのか。そして、どんな夕食の時間になっていくのか。

宿題には次に持ってきてくれる楽しみがあります。


今日のもう一つの家族は、偶然公園に遊びに来ていた親子でした。他のサークル参加親子が公園で紹介してくれて、飛び入りで参加することに。

絵を描くのが得意な娘の力を発揮してもらい、また宿題に慣れてもらおうと、さいしょの宿題「新しい家紋を作る」を持ち帰ってもらいました。

思わぬ参加者はうれしいものです。

家庭の宿題サークルは、飛び入り・一日だけの参加も歓迎しています。



活動がはじまって3日目ですが、家族という小世界に驚き続けています。こんな身近に独自の文化があったなんて。

そして、新しい家族を知る度に自分の家族についてすこし思い出してみたりもしているのでした。


(山口)


2010年11月1日月曜日

2010.10.31 家庭の宿題サークル 第二回















































2010年10月31日(日)
参加家族:濱崎家/林家/柿沼家/神谷家

家庭の宿題サークル二日目。

今日は雨も上がったので、はじめて外でサークル活動を実施しました。

公園に畳が敷かれている風景はなんとも不思議です。


開始してすぐに、林家が昨日の宿題を持ってきました。

昨日出されたひとつめの宿題は「新しい家紋を作る」。

昨日、林家のおじいちゃんが持ってきてくれた古い家紋帳を見ながら、自分の家の家紋について調べたりその由来について推測したりと、「家紋」自体と、新しい家紋に取り入れられそうな「今の家族の個性」についてみんなで話し合いをしていました。

林家の後にも続々と宿題を持ってきてくれます。

翌日に提出されるとは思っていなかったので驚き。

濱崎家の家紋も、前日のスケッチからまた少しデザインが変わっていました。話を聞いていくと、家族で試行錯誤があったよう。その家族らしさと、家紋らしさを一つにするためのデザインの変遷が面白かったです。


宿題を考えるためにまずは家族のことを知ろうと、今日は「家の地図作り」を行いました。

これは持ち帰らず、サークル活動の中で行います。

自分の家の中を描いていくのですが、意外と覚えていなくて難しいのです。

家族で思い出し合いながら少しずつ完成させていきます。

家のなかに滑り台やブランコのある家族、動物をたくさん飼っている家族、家具に名前をつけている家族…

興味深い家が多い!みんな、自分の家は普通だと思っているのもまた面白い。

家という家族の場所について知ることは、それぞれの家族独特な生活を知るきっかけとなりました。

今回の地図作りを元に、次の宿題を考えていきたいと思います。


今日、「家紋作り」の宿題を持ち帰った家族もいます。

次会うときにどんな家紋が持ち寄られるのか楽しみです。



(山口)






電気自動車でECO